「もったいない」
今や、世界でも認知されるようになった、この言葉。
先日、子育て講座を開講する中でも、
子どもたちに、「もったいない」の精神を持って欲しい
こう思うママたちが、とても多いことを知りました。
世界中には、食事が満足に出来ない人。
本や、勉強道具を手に入れることが出来ない人。
沢山います。
私たちは、いかに恵まれているのか。
これを感じ、知ることは、大切だと思います。
この「もったいない」について考えている最中に、
こんな出来事に直面しました。
子どもの提案、大人の返答
娘がシールタトゥーを貰ってきて、
それはそれは、嬉しそうに、タトゥーをぺたぺた
自分の手にはもちろん、家にいる、みんなに付けたい!
目を輝かせていました。
みんなの両手にも貼ったし
両足にも貼った。
ここで、娘から提案です。
「このタトゥー、全部剥がして、また新しいのをつけよう!!!」
貼った途端に、こう言ったのです。
さぁ、あなたなら、どう返答しますか?
私は、他の皆んながどう返答するかな?と観察しました。
すると、大人は皆んな揃ってこう言います。
「今付けたばかりだから、もったいない。また明日にしよう。」
様々な経験がある大人だからこそ分かる。
- 今、そんなに使ったら、後々使うものが無くなる
- 今、貼ったばかり、もう少し、楽しんでもいいんじゃない?
この時の「もったいない」には上記のような意味合いが
含まれているのかなぁと思います。
が、こう皆んなに返答された娘を見ると、
とても寂しそう。
【私は、もっと色々な柄を楽しみたいし
ペタペタ貼ることが楽しいのに、
なんで、皆んな止めとこうって言うのだろう?】
表情から、そんな気持ちを汲み取りました。
子どもたちは、「今」を生きる
この悲しい表情を見て、私は、娘に賛同してみました。
貼りたいだけ、何回でも、貼りたい場所に貼ろう!
目の輝きが戻る娘の姿をみて、
子どもたちは、「今」を生きる天才だなぁと
改めて感じたのです。
今、この瞬間に
「楽しい!!!最高!!!」って思えることを
満足いくまで、やり遂げる。
なんというスキルなんだ。と思うと同時に
未来を見据える私たち大人は、「今」この瞬間の楽しみを
逃してるぜっ!!!とも思ったのです。
「もったいない」を学ぶ場面
子どもたちにとって、
この「もったいない」というコンセプトを学ぶ場面には
注意が必要なのかもしれない。
もちろん、このタトゥーの場面で、
「物を大切に扱いましょう」というコンセプトは身につく
そう思えば、それもそうかもしれない。
だけど、子どもからしたら、あの場面で感じた
「寂しい・残念」という感情のインパクトの方が大きいのではないか。
だったら、私は、子どもと思いっきり「今」を楽しんでしまえ!
そう思ったのです。
あなたが大切にしていることは何?
ここで伝えたいこと。
それは、「もったいない」を無視して、
楽しければ、なんでも消費してオッケー!ということではない。
子どもとの時間は、「こんな場合どうする?」という
疑問が次々湧いてくる。
その場面で、どういう反応をするかは、
あなたが、その瞬間に「大切にしていること」の表れ。
だから、どの選択も、あなたにとって最適な選択。
私が、「子どもが思いっきり今を楽しむ」ことが
大切だと感じたように、
ぜひ、あなたにも、その都度その都度、
自分が大切にしているものに、自信を持って、
子どもと接したり、日々の選択をしてほしい。
「今」この瞬間、あなたが大切にしていることは何ですか?
0−6歳の子どもとの毎日を心地よく過ごすヒントが盛り沢山。
海外幼児教育現場で培ってきた経験、
我が子との関わりを含めて、
具体的例を混えながらお伝えしています。
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