大人に言われたあの一言が、子どもを苦しめることになりかねない!?子どもの「ありのまま」を尊重するには?

遊びは子どもの仕事

子ども達が、自分を取り巻く世界への理解を深めるために

様々な遊びを通して、日々、色々なことを学んでいます。

 

そして、子ども達の見る世界が

顕著に現れるのが、「ごっこ遊び」

 

おままごとを通して、お料理をするママの真似をしたり

電車の車掌さんになってみたり

◯◯レンジャーや◯◯プリンセスになってみたり

「真似をする」=「その世界を体験し理解を深めること」だと

子ども達との関わりを通して感じています。

 

娘が放った「ドキっ」とする一言

 

先日、娘とレゴで遊んでいた時

少しドキッとする一言を言われました。

 

【こうするから、こうしてね】という様に

人に、指示をするのが最近好きなのですが・・・

 

 

「私が(レゴで)ガーデンを作るから、お母さん、『ダメ‼︎』って言って取り上げてね。」と言うのです。

 

 

普段は、あまり根掘り葉掘り、聞き出すことはしませんが、

「どこで、それ言われたの?」と聞いてしまった程。

 

思い出した『詩』子どもたちの100の言葉

 

娘の言葉を聞いて、この詩を思い出しました。

私が、保育の現場で勉強、実践し、そのアプローチに感銘を受けた

レッジョエミリアアプローチの創設者ローリス・マラグッツィ氏の詩。

 

レッジョエミリアの教育アプローチ

そして、子どものイメージは

この詩が基盤になっています。

 

 

でも、百はある。

子どもには 
百とおりある。

子どもには
百のことば
百の手
百の考え
百の考え方
遊び方や話し方
百いつでも百の
聞き方
驚き方、愛し方
歌ったり、理解するのに
百の喜び
発見するのに
百の世界
発明するのに
百の世界
夢見るのに
百の世界がある。

子どもには
百のことばがある
(それからもっともっともっと)
けれど九十九は奪われる。

学校や文化が
頭とからだをバラバラにする。

そして子どもにいう
手を使わずに考えなさい
頭を使わずにやりなさい
話さずに聞きなさい
ふざけずに理解しなさい
愛したり驚いたりは
復活祭とクリスマスだけ。

そして子どもにいう
目の前にある世界を発見しなさい 
そして百のうち
九十九を奪ってしまう。

そして子どもにいう
遊びと仕事
現実と空想
科学と想像
空と大地
道理と夢は
一緒にはならないものだと。

つまり
百なんかないという。

子どもはいう
でも、百はある。

ローリス・マラグッツィ (田辺敬子 訳)

 

「一言」の力

 

ごっこ遊びを通して、大人に言われた言葉が出てきたということは

多かれ少なかれ、彼女に影響を与えています。

 

自分がいる環境をもっと理解するために

模倣し、やってみる。

 

何を感じているか、詳細までは分からないけど、

それを吟味しているよな、そんな気がしたのです。

 

 

あの一言が発せられた状況には、止むを得ない事情があったり

発した人の、その時の状態もあるかと思います。

 

 

あの言葉が「良いか・悪いか」のジャッジではなく、

ここから、私は、子どもの「ありのままの表現方法」を尊重し

サポートすることの大切さを改めて感じました。

 

 

子どもの「考える力」や「創造力」をサポートするには?

 

 

《私が、生み出した、このアイディアは、ダメなのか・・》

 

ちょっとした一言が、子どもの「考える力」「創造力」

奪ってしまうかもしれない。

 

そう考えた時、これから、家庭をいう枠を超えて

広い世界で過ごしていく子どもたち。

 

嫌だなぁと思うこと

理不尽なこと

など、コントロールできないことは、沢山ある。

 

ただ、一つ。

「家庭」という場所に

「家族」という場所に

 

  • そのアイディア、面白いね!
  • そんな表現方法があるんだね!
  • 面白い考え方だね!

 

と子どもの100の言葉を受け入れてくれる場所があるのなら・・・

 

 

子どもたちの自己肯定力

そして、自分で考える力と、何か新しいものを生み出す創造力を

育むことができるのではないか。

 

 

子どもが見る世界

 

私は、「子どもが見る世界」はとても美しいと

子どもの「世の中の理論」を聞くたびに思います。

 

 

「車のスピード、すごく早いね!きっと道路がツルツルしてるからだね!」

 

 

そんな考え方もあるのかぁ。

といつも脱帽すると共に、子どもたちの言葉に

authenticity (本物さ)と

beauty (美しさ)を感じるのです。

 

 

このような、子どもの理論を聞いた時

「その考えは違うよ」ではなく、

「なんて素晴らしい考え方なんだ」と思えるか。

 

 

子どもの言動をよく観察し、

それを尊重することは、すごく奥深いことだなぁと思うのです。

 

あなたの子どもの100の言葉は何ですか?

さぁ、あなたの子どもの100の言葉は何だろう?

何が好きで、

どんな表現方法をしていますか?

 

そして、あなたの子どもが見る世界はどんなものですか?

 

 

0−6歳の子どもとの毎日を心地よく過ごすヒントが盛り沢山。
海外幼児教育現場で培ってきた経験、
我が子との関わりを含めて、
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