レッジョエミリアの教育についてもっと知りたい!
そんなお問い合わせを最近よく頂きます。
ここ最近では、日本語での情報も段々と増えてきて嬉しい限りなのですが
私が伝えられる、「レッジョエミリア アプローチ」って何だろう?
そう最近よく考えるのです。
この教育アプローチは、「哲学」です。
考え方・生き方でもあります。
子どもと、どのように関わり
世界をどのように観て
知識をどのように生かすのか
環境をどのように整え
自分とどのような対話をし
人、物、全ての存在とどのような関係を創造するのか
そんなことを、考える機会を与えてくれる教育。
10年前に、ちらっと耳にして
7年前から、本格的にこの思想について学び、現場で実践
その経験から、今、私がシェアしたいなと思うことは何だろう。
アーティスティックに世界を捉える
レッジョエミリアアプローチの軸になるもの。
それは、アートです。
絵を描く。
色について学ぶ。
粘土で物を作る。
これらの、「アートの時間」を超えたアートの世界がそこには存在します。
先日、レストランに行くためのエレベーター乗り場で
こんなアートと出会いました。(写真上)
これを観て、あなたは何を感じますか?
私は、この教育のアプローチに出会い、実践を重ねる前までは
アートとはよく分からないもの。と感じていました。
それは、なぜか。
アートの背景。
アートの意味。
「答え」を知りたいと思っていたからでした。
でも、アートに一つの「答え」はない。
そう、教えてくれたのがレッジョエミリアアプローチ。
つまり、世界をこの目で観た時に、一つの「答え」はない。
このアートを観て・・・
- 葉っぱの色や形に興味がある人もいるかもしれない。
- 葉っぱの配置の意味を考える人もいるかもしれない。
- 葉っぱと影の関係を探る人もいるかもしれない。
- そもそも、なぜ葉っぱなのかを探る人もいるかもしれない。
- 素敵だな。と思って、終わる人もいるかもしれない。
- 変なの。と思って、通り過ぎる人もいるかもしれない。
それが、全て、「正解」なのだ。
そう気付いた時に、世界をアーティスティックに捉えることの素晴らしさを感じました。
そして、これが子どもたちの教育に、どう関係するのか。
子どもは、一つの物、一つの風景、一つの考え、一つのアイディア
全てにおいて、その子だけの、視点を持っているんです。
そして、私たち大人の出来ること。
それは、それら全ての視点に尊厳を持って接し、受け入れ、
そこから、人と人の繋がりを通して、新しい考えやアイディアを共に生み出すこと。
あなたの子どもは、この世界をどのような視点で観ていますか?
どんなアイディアを持っていますか?
そして、それらの視点と、あなたの視点を合わせると
どんな新しい視点が生まれますか?
ぜひ、このフィルターを通して
子育ての新たな視点を感じてみてくださいね。
0−6歳の子どもとの毎日を心地よく過ごすヒントが盛り沢山。
海外幼児教育現場で培ってきた経験、
我が子との関わりを含めて、
具体的例を混えながらお伝えしています。
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