幼稚園が英語環境の場合、家ではどう接するべきかなのか。
シンガポール在住のママから、こんな質問をいただきました。
- 英語で話しかけてきても日本語で答えるべき?
- 親が積極的に日本語を教えるべき?
おそらく、日本語も大切にしたいけれど、せっかく英語の環境にいるので、英語も習得してほしい。
幼稚園で使っている英語が、家でも出てくるので、どう返答するべきか分からない。
そんな思いからくる悩みだと思うのです。
言語はコミュニケーションのツール
私は、4−6歳の間、カナダで暮らしていました。
カナダでの学校は、ローカル校に通っていたので、全て英語環境。
小学校2年生から、日本に戻り、日本の小学校に通いました。
全てを記憶しているわけではありませんが、親に聞く話も含めて言えること。
日本語も英語もコミュニケーションのツールだということ。
使えば使うほど、覚えるし、使わなければ、忘れます。
日本帰国当初は、カナダのお友達と手紙の交換などしていたそうです。
ですが、あるときピタっと、「もう書けない。」と言ったのだとか。
普段、日本で英語を使うことは滅多にありません。
なので、これは自然なことで、私は、一度、英語を忘れます。
人は経験と感情が心に残る
でも、「経験したこと」というのは、無意識的にも意識的にも覚えていることが多いのです。
- 友達と公園で走りまわった。
- 英語で友達とブランコの取り合いでケンカした。
どこへ行って、何をして、どう感じたのか。
経験と感情は記憶に残ります。
忘れた英語は思い出せるのか
私の年代では、学校で英語を習い始めるのが中学校1年生からでした。
アルファベットを覚えて、”I have a pen.” から文法を覚えていく。
この時の私は、どうだったのか?
一度忘れた英語の記憶は戻ってきたのか?
文を構成する、文法はみんなと一緒のレベルでした。
だけど、リスニング(聞く)とスピーキング(話す)の能力は脳みその片隅に残っていました。
小さい頃は、英語で歌を覚えていたこともあり、英語を耳で覚えていた。
口の動きも話す経験があるため覚えていた。
中学校当時は、「先生の発音なんか違う・・・。」と思っていました。
どの年齢の時に、海外で暮らしていたのかも大いに関係してきます。
しかし、ローカルの学校に通い、ある程度英語を使ってコミュニケーションを取る年齢の場合、日本に帰国すると、私のような経験をする子が多いのかもしれません。
将来、子どもには英語を使ってほしい!そう思うあなたへ
もし、子どもの頃の私のような状況の子に、将来英語が流暢になってほしいと思っている場合。
思うことは、いくらでも可能。
でも子どもは子ども。
あなたはあなた。
日本に戻り、英語を使う機会がぐっと減った場合。
どのようにサポートできるのか。
何が大切なのか。
私は・・・
- 子どもは英語に興味があるのか。
- 子どもに英語を使いたいという思いがあるのか。
子ども自身の思いが大切なのではないかなと思います。
子どもが「こうしたい!」と思ったことを全力でサポートする心構えでいることが大切。
英語を学びたい!そう我が子が思うなら、その時、全力でサポートする。
あなたはどうしたいのか?を考える
では肝心の質問:
幼稚園が英語環境の場合、家ではどう接するべきかなのか。
この答えは何か。
あなたは、子どもと、どちらの言語で会話をし、コミュニケーションを取りたいですか?
この質問の答えが、あなたの答えです。
その答えが日本語であるならば、家では日本語で会話をする。
英語で返事がきても、日本語で返す。
私の娘は、現在、英語、日本語、中国語と触れ合う機会があります。
割合を言うと、娘は、英語と触れ合う機会が圧倒的に多いです。
私が日本語で話しても、英語の単語が返ってくることもある。
日本語と英語が混ざる場合もあります。
私の場合、あまり気にせず、日本語で返しています。
なぜなら、娘とは日本語でコミュニケーションを取っていきたいから。
娘の英語、中国語は、これらの言葉を話す人たちを通して、学んでもらいます。
あなたは、我が子と、どの言語を使い、コミュニケーションを取りたいと思っていますか?
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